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EBIの奈良探訪

EBIの奈良探訪

淳.EBIの設計室のわななき【2024年02月18日】


 

こちらの写真は国歌「君が代」に登場するさざれ石の写真になります。
サッカー日本代表の試合前の国歌斉唱時に必ず耳にしていますが、実物は見たことが無かったのでとても感激しておりました。
ちなみにさざれ石は細かい石が巌(いわお)になった状態のものをいうみたいです。
という事で今回の建築探訪は近畿地方、奈良県をご紹介いたします

 

 

まず訪れたのは橿原市にある橿原神宮へ、先ほどご紹介したさざれ石もこの場所で撮影させていただきました。
ここは建国の聖地、日本が始まった地であります。
日本最古の正史である「日本書紀」において天照大神(あまてらすおおみかみ)の子孫である神武天皇が、九州の日向国(ひむかのくに)高千穂から、数多の苦難を乗り越えたどり着いた地です。
神武天皇が橿原に向かう途中、八咫烏に導かれた逸話もあり、決して狙ってはいませんがbbの古民家ログハウスの「八咫烏」との不思議な縁を感じます。

 

 古民家ログハウス

 

橿原神宮の本殿は東京帝国大学(現・東京大学)の名誉教授を務めた伊東忠太氏によって設計され、1890年に創建されました。
この伊東忠太氏は明治神宮や築地本願寺などの設計も行った日本建築史の父と呼ばれるすごいお方なのです。
本殿は柱に組物(建物の格付けを示す意匠の事)が無く簡素な様式になっています。
神宮などというとやはりきらびやかなイメージですが、さすがは日本の発祥の地である奈良です。
日本特有である美意識、つつましく質素なものにこそ趣があると感じる心を表現しているのでしょう。

 

 

境内でEBIが気になったのは内拝殿と外拝殿、これは二重拝殿型と言われており大規模な祭祀・祭典に柔軟かつ効果的に対応できるように昭和初期に導入された、近代に建築された神社に見られる様式です。
2月11日には「紀元祭」が行われ全国から4千人を超える参列者が来るという事で納得の造りですね。

 

 

お次に紹介するのは正倉院であります。
こちらは何と築約1270年でまさに日本のログハウスの起点と言えるでしょう。
建築様式は校倉造という古代から近世にかけて建てられた伝統的な倉庫の様式で、五角形若しくは六角形の校木(あぜぎ)と呼ばれる木材を井桁に組んで積み上げた外壁が特徴的です。
高床の倉庫は湿気から貯蔵しているものを守ってくれる効果がありますがそこに木の調湿効果でより、貯蔵に適した造りになっています。

以前からEBIは訪れてみたいなと思っており、写真では何度も見たことはありましたが、いざ生で見てみると、国宝に指定されているだけあり建築的に最上級の建物です。ご立派すぎです。
大きな礎石に極太の束柱!圧倒的迫力に興奮を隠せませんでした。EBI感激です。

海外由来のログハウスが主流な近代ですが、我々日本人の中にもログハウスの精神がある事、そしてこれからの日本に我々bbのレガシーを残していくことを忘れずに探求し続けて参ります。
次回奈良に行った際には唐招提寺の宝蔵・経蔵に訪れたいと思います。
全国のbbログハウスファンの皆様も是非訪れてみてください。

 

 

 

 

淳.EBIの設計室のわななき【2024年02月18日】




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