建前五色の吹流し
淳.EBIの設計室のわななき【2017年03月02日】
三月桃の節句と相成り候。ジェームスの子供の頃、家の新築始まった現場で上棟式(建前・たてまえ)の五色の吹き流しがよくありました。その五色の吹き流しに建築家として血がさわぐといいますかジェームスは興奮気味であります。
そしてこの時節、朝の通勤時に卒業式に参加するご父兄や生徒さんを見かけ、またまた花粉症に苦しんでいる交差点の信号待ちの人を拝見などなど、人間ウォッチングするのも面白い風物です。
ジェームスも学生時代をとうに通り越していますが、妙に卒業式の思い出など感傷的になったりもしています。 もちろん友人や先生の顔だけではありません、あの古くなった懐かしい体育館講堂も建築家として去来するのであります。
大型リゾートホテル古民家隠れ屋的離れなどの建築群のプロジェクトが始動し、その他の今冬の 着工に向けて続々確認申請や基礎の検査、遥かに遠い北欧からのログキット搬入など同時平行的に物件が 始まり、若干ではございますがジェームスもパニック状態であります。 健康管理は家族からと妻や子供達、自分自身も十分に気を付けて建築家としての家族管理ではありませんが家族デザインもコンストラクションと捉えて心がけています。
そんな矢先、他県遠方から弊社bbの代理店希望の建築会社様のご案内で県内のbb物件を案内しました。
ログハウスの完成形もいいのですが、やはり建築途上のログハウスも大変魅力いっぱいなんです。
建築(アーキテクチュア)は正にアートなんです。弊社会長からよくよく言われるbbキーワード。
ログハウスの構造を説明しながら、建築中の醍醐味である垂木かけ最中の写真を空を見上げてパチリ、何回見てもいいもんです、パチリ!冬の青空がとてもさわやかで気持ちいい。
青空から注ぐ太陽の光と垂木の影が、ログ壁にスリットみたいに映し出され、少しずつ変化します。屋根を葺く前の野地板を張る前にしか見られない期間限定の光景です。建築中ならではの自然がもたらす構造美のデザインです。
そして、今ではあまり見かけなくなった建前の五色の旗(吹流し)です。
聞くところ、お施主様の御親戚で昔建築の大工をされていてた96歳になるおじいちゃんが毎日楽しみで何キロも先から自転車で見学に来ているそうです。さすが天工、大工職人!感謝!感謝です。
建前上棟式で古式ゆかしい日本伝統の五色吹き流しを掲げてくれました、見る人皆さん興奮ですね。
五色旗は、木・火・土・金・水、各方位の神様に工事の安全を祈願します。
良いか悪いか悲しいかな時代と共に昔の風物風習が無くなりつつあります。古き良き時代と今のハイテク現代、昔の風習や考えを時として教えられその意味を改めて調べたり考えたりする事も歴史や伝承、建築家として日本人として改めて考えさせられる日でありました。
IYO IYO SAKURA SAKU KISETSU.
JUKENSEI NIMO SAKURA SAKIMASU YOUNI.
bb NO KENCHIKUKA TOSHITE INOTTE IMASU.
淳.EBIの設計室のわななき【2017年03月02日】