五月の若葉
淳.EBIの設計室のわななき【2017年05月27日】
五月の若葉いいですね。何がいいって?五月の新緑ほどフレッシュで命の盛りをいつも感じます。
生きとし生けるもの、私達の有限の命の定めなのか、眩しく命の実感を感じる季節です。そして六月のフィンランドではありませんが、急に夏真っ只中に突入です。もう既に真夏の暑さです。
出張を命じられての今頃の北欧フィンランドでは、太陽と森と湖の輝きミッドサマーのハイシーズンになります。深い森では大鹿のエルクが棲んでいてこの季節森の夜道は車のスピードは出せません。森の夜道をスイスイと行くとエルクにぶちあたって車がポンコツに、洒落になれねーっと聞いたことがあります。
会社は既にもう蒸し暑く設計室のエアコンに手をかけたい寸前ですが、スイッチに手が出ません。
カリスマ上司の一級建築士のカリDAIから なんのこれしき、ガマン!我慢だ~!と一喝されそうだからです。でも自主性を重んじ決断力を大事にするカリDAIのはず、誰よりも先にスイッチを入れようと企んでいます。快適が一番だ、どうも作図がはかどらないような気がして、多分明日には誰よりも早くスイッチオンです。
先日の話ですが、我が可愛いい愚息が茶碗と湯のみとお皿と次から次に笑いながら割ってしまったらしく、淳・EBIのお気に入りの湯呑みまでコッパ微塵になってしまったのです。この件で妻とちょっと揉めたのでありますが、とうとうお父さんが悪い・・息子の届くところにあの時置いたお父さんが悪い!となってしまったのです。
そんなこんなで、湯のみを探しに栃木県が誇る陶芸の里、益子へ出かけたのでありました。
先日テレビのアドまちっく天国で益子が特集されていたせいか結構観光客が多く陶芸の里益子は大にぎわい。そうして仕事熱心なEBIは、人間国宝の故濱田庄司の邸に、現在弊社では設計室の勉強課題の必須項目の古民家コンセプトにて見学して参りました。と言いますのも那須高原にて古民家意匠のログハウス「八咫烏」が。あの東急リゾートのホテル建築を弊社が建築しているからです。
カリDAIからも古民家を勉強しろと言われている手前見学しないわけには行きません。浜田邸は茅葺屋根のTHE古民家です。
囲炉裏や土間や釜戸はじめ何とも落ち着きのある貫禄の古民家が実感でき非常に勉強になりました。
古民家の向かいには、益子焼の登り釜もあり湯呑み買うのも忘れるくらい感激でした。ちょっとしたこぼれ話ですが、弊社会長の須田の若かりし頃、生前の濱田庄司さんと素人の須田で絵付けをして遊び、母屋の広い縁側で浜田庄司さんとのんびりと昼飯をご馳走になっている最中に三島由紀夫の割腹自殺のニュースが流れて騒然だった事、浜田先生の本物の大らかな人との出会いとカンジンスキー論を語り合った思い出を聞いたことがあります。
そんな時の流れ歴史をへて巡りめぐって古民家ログの八咫烏「やたがらす」が生まれた様な気がしました。浜田庄司邸を想いめぐらしつくづくと鑑賞、EBIはもっと幅広い日本建築史観からも勉強しなければならないと改めて感じた。
妻子供同伴でしたが建屋佇まいに感服していた模様です。
淳.EBIの設計室のわななき【2017年05月27日】