幻の立ち枯れ材のホテル始動
監督銀吉の弱心・現場日記【2017年08月09日】
暑中お見舞い申し上げます。
盛夏の候、皆様方におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
毎日暑い日が続きますが、銀吉はおかげさまで今年の夏は那須高原や軽井沢、山梨など日本屈指の避暑地で仕事をさせていただける機会が多くなり、感謝っす!であります。
長野山梨方面に行く際は、北関東自動車道方面から向かいますが、道中は群馬県の前橋、高崎方面の平地を途中通るのですが、車の車外気温が38℃を表示してるのを見ると、さすが群馬県!日本の最高気温ランキング上位に入るだけの事があります。40℃を超える様な地域の方の事を考えると頭が下がります。
現場の有る日本の高級別荘避暑地の軽井沢に行くと、26℃位でその差10℃以上とまったくの体感は別世界です。
そんな軽井沢で現在進めている東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALAのホテル宿泊棟、ケロログハウス(北欧フィンランドのラップランドパイン材の立ち枯れ材でのシルバーパインログハウス)のコテージです。
http://www.harvestclub.com/sales/karuizawaandviala2/
只今、基礎工事が完了したばかりで別荘地のシーズン夏季工事休止期間に入りましたので9月まで工事はストップお休みです。
軽井沢は、夏のシーズン中に工事は一切行ってはいけない期間が決められているので悩ましいのであります。
コンプライアンス厳守は当たり前しかたがありません。
現場の工事と並行して弊社の北欧フィンランドのログヤードでは、ケロログハウス(シルバーパインログハウス)のキットの加工と仮組みを進めて無事に40fコンテナ6本、積載させる事が出来ました。
工事の休止期間中に日本に向けて出荷し船に乗って来る訳ですが工事再開の9月初旬にログキットが搬入できる様に段取りを進め、全てデイテーブル予定通り計算通りです、その信頼性は流石でビックボックスの技術陣と貿易スタッフ陣、ご苦労様です。
ケロログについて
ケロ(Kelo)ログとは立ち枯れのラップランドパイン材を意味します。
フィンランドの深い森の中で、老木パイン樹木が立った状態のまま枯れて葉や枝、皮が落ちた後も数百年と立ち続けます。
気の遠くなるような膨大な時間をかけて風雨、極寒の風雪に耐えて耐えて 表面が雲母のように銀化してしてくる、渋~い、幻の逸品!なのであるとのこと。
広大なフィンランドの森林の中でも北極圏にあたるラップランド地方で採取される立ち枯れのケロログは数量も極少ながら、採取地も重機が容易に入れるような場所に無い為、希少材と言われ、その希少性からフィンランド国内においてもとても高価な限られた人だけのセレブ御用達の材料です。
北極圏の極寒の地で樹齢はおよそ200年から300年経過した後に、立った状態のまま枯れ果て乾燥します、立ち枯れてからも、およそ100年から150年は立ったままの状態で 乾燥とともに樹皮は剥がれ表面が銀色になるためシルバーパインとも呼ばれます。
幹の中は赤みがかった色をしており、そのひび割れや節穴もケロをより独特なありがたいものにしています。
原野に立ったままの立ち枯れ樹木は通常、反時計回りの螺旋木理となる特徴で、こうした木理(木目)は、より木を硬くし、曲がりにくく、反りにくいものにします。
この立っている木がねじれる現象、一本の木が螺旋状にねじれる螺旋木理と言い、物理学で言うコリオリの力(地球の自転による力)や太陽の位置、極北の地の冬の水平線に近い低い太陽光線が関係しているとも言われます。
地球の自転の影響を受け北半球では台風が反時計回りに回転するように、ケロログも400年から450年という長い年月の中で、反時計回りにねじれようとします。
こうした特性により、長い間立っていたケロログは通常のログより曲がりにくく、反りにくいものになっています。
東急ハーヴェストクラブ 那須Retreatの古民家ログハウスコテージも10月開業を目指して順調に工事を進めています。
現在、会員権販売も好調です、是非ご検討お願いいたします。
http://www.harvestclub.com/sales/lineup/nasu-retreat/
監督銀吉の弱心・現場日記【2017年08月09日】