田舎暮らしログハウス
監督銀吉の弱心・現場日記【2017年12月08日】
お客様から「カントリー風にしたいな!」と言われる時があります。
それがアメリカンカントリーだったりヨーロピアンだったり、只々田舎暮らし風のログハウスにしたいカントリーだったりという様々であります。
銀吉思うに、本来人の棲家は家そのものがカントリーな建物であったにちがいありません。
しかしながら、ログハウスやフィンランドハウスの外壁をパステル調の淡く明るいカラーでとお願いがあったり、最新設備が設置されイケアで購入された洒落た超モダンな家具、インテリア、どうも田舎風とは程遠く、洗練された都会のログハウスになってしまうのが常で、それも実に良いものに仕上がりますが、お客様曰く田舎風にするにはどうしたらいいの、お客様も漠然とイメージされているだけなので、何をどうするかなどbbの独壇場になります。
建築って芸術だと社長が事あるごとに言ってきますが、確かにクリエイティブな世界ですね。
新築で綺麗なログハウスが何代にも家族に受け継がれ時間と共に使い込まれて、ログ壁は風格を増して先祖の思い出がしみ込んだ風合いの有るログハウスが、本物のカントリーの古民家ログハウスになるのでしょうが、それを最初から醸し出さなくてはならないのが、実に面白く楽しいもので、本気になると結構難しいと最近思ったりもします。
銀吉、目が肥えたというか微細なところまでこだわるようになってしまいました。
建物の外観の形状や内外の配色、設備、照明、家具、外構と、そんな簡単でないのは当然といえば当然でありました。
ログハウスで田舎風となれば、日本の田舎風にしたいと解釈する人は少ないと思います。
そこで思うのはありのまま、等身大で飾る事なく、気負う事なく、あるがままに、古い小物、時代遅れの家具であろうが、人の魅力と同じように、美形で八頭身でなくともあるがままの味、古いものを修繕して使っていくという消費ではなく本来の生活のありかた、考えかな?、外観は古びた汚い建物であっても、部屋に入ると整理されて使いやすい、疲れない落ち着いた家、部屋、なんかいいとおもいませんか?
リフォームでも大切にしても良いキーワードだと思われませんか?
もちろん新築いいに決まってます。
お客様の要望でいくつもカントリー風のログハウスを造ってきましたが、銀吉としてはもっとお客様に提案出来るべく世界の民家の勉強をしたいっと、いくらお建てになるお客様にお褒めをいただいても、正直なかなか100%自分が納得のいくものって難しいのであります。
社長からは死ぬまでそれは生きている課題だ!!て一喝されてしまいました。
使う材料も例えば、きれいな床板を貼って塗装ではなく、古材の板を床や天井に貼るとか、建具もビンテージの建具や石材、レンガ、塗り壁などを使い、ガラスも大正期の敢えて歪んだ物にするなど、「銀吉に任せるから好きに造っておくれ!」と言ってくれるお客様をずっと心の奥底に待っているような気がします。
商談や設計の段階から、予算なども含め何処までやるのかという事もありますし、本当に難しい問題です、これって考え過ぎなのでしょうか?
なかなか建築って、知れば知るほどのめり込むほど、見えてくるものが膨れ上がり楽しくも難しい領域と痺れるような幸せを感じる次第であります。
銀吉、明日はまた山梨リゾートコテージログハウスの現場に出張です。
軽井沢現場の幻の高級材のシルバーパインのホテルのログハウスコテージ現場もすご~く良い雰囲気をだしてます。
監督銀吉の弱心・現場日記【2017年12月08日】