東急ハーヴェスト軽井沢の逸品ログ
監督銀吉の弱心・現場日記【2018年05月21日】
本年2月にフィンランドコテージの工事が一旦終了しホテル側の検査も済み銀吉達監理部は一旦現場から撤収しておりましたが、消防検査と建築確認申請の検査を実施し、あたり前の自信ですが無事に一発合格となりました。
只今ホテル側のインテリア工事も追い込みに入り、外構工事もなるほどの絶讃!進行中です。
コテージ周囲にも追加の外構や植栽が入り、6月末までに芝貼りや通路舗装も完了予定になります。
東急不動産様のハーヴェストクラブホテルの施設建築受注は今回2度目となり、那須ハーベスト離れ家コテージ13棟の古民家ログハウス、今回の軽井沢はシルバーパインでのフィンランドコテージの再現新設工事で、次々とログハウスホテル建築を任されたわけですが、一緒に仕事をさせていただいて勉強にもなっています。
東急不動産様の担当の方々はエリートぞろいの優秀な方ばかりです。
工程の進行とあわせて工程会議的なミーティングが定期的に行われ、言った言わないや有りがちな無理な強制的圧力もなく全てがスムーズで、良いものを作り出すには素晴らしい環境の現場であります。
東急様に感謝です。このシルバーパインのログハウスコテージ東急ハーヴェスト軽井沢&VIALAの会員制リゾートホテルのオープンもいよいよ7月20日開業です。
現在開業直前の会員募集中なので、ご興味のあるお客様は東急ハーヴェストクラブ販売担当 0120-024-177 までお問合せください。
シルバーパインログハウスコテージに使用されフィンランド語ではケロログといいます。
ケロ(Kelo)ログ とは極めて貴重な立ち枯れのパイン(欧州赤松)材で、樹木が立った状態のまま寿命で枯れて葉や枝が落ちた後も数百年と立ち続けます。
広大なフィンランドの森林の中で北極圏にあたるラップランド地方で採取される立ち枯れのケロログは数量も極小ながら、採取地も重機が容易に入れるような場所に無い為、フィンランド本国でも類稀な高級材で高価な材料です。
北極圏の極寒の地で樹齢はおよそ200年から300年経過した後に、立った状態のまま枯れ果て乾燥します。
立ち枯れてからも、およそ100年から150年は立ったままの状態で 乾燥とともに樹皮は剥がれ表面が銀色、雲母のようになるためシルバーパインとも呼ばれます。
表面は銀色、幹の中心は赤みがかった色をしており、そのひび割れや表面の節穴もケロログをより独特なものにしています。
ケロログの木は通常、反時計回りの螺旋木理(ねじれ)となる特徴があります。
こうした木理(木目)は、より木を硬くし、曲がりにくく、反りにくいものにします。
立っている木がねじれる現象を螺旋木理と言い、物理学で言うコリオリの力(地球の自転による力)や太陽の位置が関係しています。地球の自転の影響を受け北半球では台風が反時計回りに回転するように、ケロログも400年から450年という長い年月、地球の極北の地で 夏は白夜、冬は地平線にすこしだけ太陽が顔を出す状態で雪と超低温夏は白夜で深夜でも明るく そういう北国の原野森林にケロログは、ぼーっと何百年も立っている姿を想像してください。
その地球の回転から反時計回りに樹がねじれるのであります。
ぼーっと立っている話だけで感動ですね、確かに希少な超高級の逸品に間違いなしです。
日本国内に入港する際には、ケロログ全コンテナ対象として特定外来生物が紛れていないかの立ち入り検査が通関当局により実施されて安全性も確保したりなど すごーく手間のかかるものです。
ケロログは一般的なフィンランドのマシンカットのログハウスとは見ての通り製造工程が異なり、熟練したフィンランドのクラフトマンシップのログビルダーが、チェンソーでハンドカットしていきます。
北米系のハンドカットログの生木と大きく違い、400年から450年かけて立ち枯れ、乾燥とともに樹皮は剥がれ表面が銀色になった状態の木を使用する為、木の表面の表皮を剥く作業が無く、ケロログハウスの壁の表面は自然の木が立ち枯れた状態のままの形と色合いになっています。
この風合いが素晴らしいのです。完全乾燥状態のケロログは、ログハウス建築後に起こる乾燥に伴うセトリングや割れ、ねじれなど木特有の歪みが発生しないのが特徴です。
特に北米系のハンドカットログハウスは、未乾燥の生木を使用する為、建築後に起こる大きな割れや、ねじれ歪みに悩まされますがケロログハウスでは、それらのメンテナンスをする必要がありません。
自然の状態のままのケロログは色あせもしないので、外壁に塗装を施す必要がありません、ケロログ独特の風合いを一生そのまま楽しんでいただけます。
住宅はもちろん、宿泊施設や店舗など味わい深いケロログハウスは、一度見た人の心を虜にしてしまう魅力があります。
監督銀吉の弱心・現場日記【2018年05月21日】