2019建築基準法改正は良い
淳.EBIの設計室のわななき【2019年03月09日】
平成も残すところ2ヶ月を切りました。
昭和の私達が平成を経て感慨深いものがあります。
建築も時代と共生、いよいよ新元号の発表も4月に控え5月からは新たな時代、新しい時代の北欧建築がやってきます。
bbの若いスタッフたちの中には初めて年号をまたぐ者もいて、どのような感じなのでしょうか…?と言っていました。
「な~んにも変わらないが、後から大きく変わったのが分かる。」などとへんな先輩ずらをたたいたのです。
時代の流れは年々早く、建築業界でも画期的なデザインが生み出されたり流行が目まぐるしく変化し、ビックボックス私達のbb一級建築設計事務所も負けじと北欧フィンランドと開発協力を重ね、様々な北欧デザインを生み出そうと日々試行錯誤してきました。当然のこと様式やデザインだけでなく、今の同時代に対応するべく災害や事件がおきれば、法律も遅れて変化していきます。
そんな中、国の国土交通省より「建築基準法」改正のお知らせが…やってまいりました。
な!なな・・・・なんと結構なボリュームの大改正です。
建築基準法の一部を改正する法律(平成30年法律第67号)について
その中でも特にログハウス設計には気になるのが「木造建築」の取り扱いについてですので、ちょっと紹介致します。
まず一つは防火地域・準防火地域での木造建築規制の緩和です。
防火と言うだけあって火事を起こしたくない地域を又はそれに準ずる地域を指します。
特に防火地域とは、火災の拡大をせきとめるためのエリアで主に主要駅の中心及び周辺などが多いです。
今まで主要駅の中心及び周辺エリアでは、主にコンクリート造や鉄骨造が建築されておりました。私達はその事に悔しい思いが、なんで~!とあったのですが。
ログハウスの場合、防火地域での建築は困難だったのですが、朗報なんです!
今回の緩和により今後歴史が大きく変わります。
主要駅の中心及び周辺でも、木造建築が並ぶ時代がやってきます。
私達建築家が愛する住宅しての優れもの特性いっぱいのログハウスも、いよいよ防火地域に建築しやすくなります。
こんなに嬉しいことはありません。
弊社の歴史は日本のログハウスの歴史そのもので、30数年前に丸太組工法の解禁が官報に発表されて、その官報の活字を一行一行解読して北欧フィンランドと勉強会を重ねながら始まった、と社長から聞いています。
そんな大ごとの朗報なんです。ログハウスの性能特性に自信がありましたから本当にようやく!なんです。
これまでもログハウスは一般的な概念と違い、日本建築センターの公の機関で燃えない事実験と結果が実証され、準防火地域でも建てる事は可能でした。
この事実を知らない一般の方が結構多いのも実情です。東京23区内でも今はログハウスが建てられます。
そして二つ目の朗報は、延焼ラインの緩和です。
延焼ラインとは近隣火災時に熱の影響を受ける範囲として、隣地境界などからの距離によって定められており、範囲対象の中ですと燃えない外壁の構造でないと建てられませんでした。
結果、一定の防火性能がないと建築不可となる法律でした。
弊社bbログハウスの場合、ログの幅が88mm以上であれば特別に「防耐火の認定」を取得していますので全然問題ありません。その他のサイズは、条件がありますので、お気軽にお問合わせください。
しかし今回の法改正により建物の向き次第で大幅に緩和されるようになり、より多くの選択肢としてログの幅も選びやすい時代になってきました。
新国立競技場はご存知だと思いますが「大型木造建築物」として大注目を浴びていますが、今回の緩和により木造建築が主流となっていくかもしれませんね。
木造の特性ってすごいんです。
まだまだ都会・町の中でログハウスが建てられる事実を知らない人がたくさんいます。
EBIブログの中でログハウスの可能性・魅力を建築家として皆様にお知らせしていきたいと思います。
花粉症には負けそうなEBIですが、法律の壁には負けませんよ。
ログハウスの性能が益々光り輝きます。
淳.EBIの設計室のわななき【2019年03月09日】