オリンピック年の幕開け!
淳.EBIの設計室のわななき【2020年01月24日】
気が付けば早くも1月終盤です。
bbログハウスファンの皆様お正月はどの様に過ごされたでしょうか?
正月はいつも家でのんびり過ごしている家族なのですが、今年は元旦からアクティブに行動、心機一転したEBIでございます。
そうです、今や超~話題の新国立競技場、EBIが建築家として何が凄いかを紹介いたします。
実はEBI常日頃の行いがいいのか、なんとサッカー天皇杯決勝のチケットが抽選で当たり、念願の国立競技場を早々見て来ました!競技場初のスポーツイベントだったそうで、今年は早々にラッキーな1年が始まりました。
遠目から見ても中々の迫力、かつてここまで緑で溢れたスタジアムがあったでしょうか?
神宮の青空と銀杏並木と調和し、天候にも恵まれ日差しが差し込む競技場はとても美しいなと思ったのが第一印象。
構造は言うに及ばず美しいがファーストインパクトなのです。
屋根は国産杉材を使用、全国47都道府県の木建材を使用しているらしく、見えない部分にもこだわりがあるそうです。
見る角度によって様々な形態はとても綺麗でいい感じなのですが…栃木県の木材がどこに使われているかはわかりませんでした。
我が社bbのログハウス部材の高級フィンランドレッドパインならすぐわかるのですが!
(木材の色と匂いですぐわかる)・・・・笑!
真上から見るとイメージより屋根垂木的な梁の間隔が広く、シンプル軽快がコスト削減してる感があり面白いデザインです。
いざ、競技場の中に入ると懸念されていたピッチと観客席の遠さは思ったより感じませんでした。
以前の国立は屋根が無かったのですが、今回は全面に屋根掛けしていることによって悪天候の際でも安心なのと何より音響の迫力があったのは建築家として特筆すべく印象的でした。
客席はまだら模様に着色、屋根の鉄骨は大型のH鋼に木材を化粧材として使用しておりとにかく木の素材のこだわりが随所に。
座ってみると前の座席の人の頭が視界に入らずとても見やすくさすがの好印象。
それもそのはず、上の階層は勾配が急なんです。
なんと34度の勾配があるそうです。
隈研吾さんもコスト削減のあまり、無理な設計をしてしまったか?と思う程絶妙でした。
最初は見やすいし木の雰囲気もとても良いのですが、古代ローマのコロッセオのように勾配が何よりキツイ、キツ過ぎ!
お年寄りの方の最上部の席には多少きついかもと思う。
やはり今の時代!バリアフリーは絶対条件。
前後の座席の間隔が狭すぎて席を立ってトイレに行くためには隣の人たちは立ち上がって通路を確保しないといけない様子などなど、建築家EBIの鋭い目線の建築家魂が沸き起こるのでした。
素材木材が自然に調和するというコンセプトはとても素晴らしい、建築的魅力はさすがでありました。
しかし、辛口のEBIには機能面ではあーすれば、こーすればがありましたがそれが建築です。
デザインは見た目でなく「シンプル、機能的、経済的」であります。
隈研吾さんに文句を言うつもりはありません。
まだいたるところは仮設でもあるそうなので、今後より使いやすく美しい競技場になっていって欲しいです。EBIの今年の仕事の心構えは特段の気合いが入った次第。
淳.EBIの設計室のわななき【2020年01月24日】