2020年プリツカー賞
淳.EBIの設計室のわななき【2020年03月28日】
毎年、花粉症の話題が多い3月なのですがEBI、個人的に花粉症での体調がすぐれません。
そしてコロナとの闘い。
本当ならオリンピックイヤー2020年を楽しく迎えられるはずでしたが、毎日を今までとは大きく違った緊張感で迎えなければならない現実に、改めて健康や平和の素晴らしさを今更、噛みしめて生きているEBIでございます。
さて、今回ご紹介するのは、プリツカ―賞と言うアワードです。
あまり聞きなれない賞なのですが、実は、建築界では有名な映画で言うとアカデミー賞と同じクラスの栄誉ある表彰なのです。
これは、世界の建築界で認められた建築家のみが受賞出来る凄い賞なのです。
それも受賞出来るのは、一名だけ。
日本人としては
1987年―丹下健三
1995年―安藤忠雄
2010年―SAANA(二人)
2013年―伊東豊雄
2014年―坂茂
2019年―磯崎新
そうそうたるメンバーですし、日本の建築家の世界的評価の高さを感じます。
そして、2020年「プリツカー賞」を受賞したのは、アイルランドの二人の女性建築家でした。
グラフトン・アーキテクツとして活動してきた二人、場所と機能性をテーマにした合理的な建物の設計を心がけ、伝統的に、また現在においても男性優位の建築という専門分野におけるパイオニアであるファレルとマクナマラは、建築家としても模範的と言える道を築き上げ、多くの人たちの指標となっています。
2015年にペルーのリマに建設された工科大学UTECのキャンパスは、谷間を走る高速道路に隣接するという厳しい条件の敷地に建てられており、流れ落ちるような階段状のデザインをしています。
そのデザインは、ペルーのアンデス山脈高地に階段状に連なるインカ帝国の砦、マチュ・ピチュからインスピレーションを受けたのだそう。
2人のプロジェクトは数多くの教育施設、住宅、文化施設、公共施設全てが“土地の精神”への深い理解を示していると審査員評価でした。EBIも大共感!
石の外壁材で覆われたボッコーニ大学は、1つの街区の全体を占めています。
この建物には、千人の教職員と学生たちのための会議用ホール、講義室、オフィス、会議室、図書館、およびカフェが入っています。
審査員は二人の建築によくみられる特徴についてまとめると、建物の奥深くにある内部空間を、建物外部と結ぶ設計への深い理解があり、内部まで射し込む自然光は空間に生命を吹き込んでくれます。
天窓や窓から建物内部全体に光が射し込んで、あたたかみを生んでくれます。
空間の内部と外部を繋げている点が評価されたそうです。
今回かつてない程の光が差し込む森の子保育園、大谷石の壁から差し込む光が時間の流れと共に変化し園舎に射し込んできます。
bbのログハウス建築作品においては、とても画期的な建築が間もなく完成します。乞うご期待!
病気に負けない元気な子供たちが育つ、ログハウス保育園となる様EBIも心から願っています。
平和な春が一刻も早く来ますように。
淳.EBIの設計室のわななき【2020年03月28日】