Everyman’s right
ちゅらるの営業日記【2016年02月22日】
拙者は大変寒がりで気温が10℃以下となると寒くてしょうがないのであります。 でも営業の仕事となるとそんな事は言ってはいられません。 冬の北海道ニセコの吹雪く集落へ、雪の新潟八海山の麓など極寒の地への営業の思い出が、今となっては楽しい経験となっています。
最近は地球温暖化の影響でしょうか、身震いするほどの寒いっ!という日にはなかなかぶつかりません。 三寒四温でしょうか、春に向かって日に日に暖かくなっていますが、時折冬に戻ったような寒い日には小さな損でもしたような気分になります。 この時期に長崎や熊本、石垣島など営業に何回も行っていますが、何でこんなにも暑いのと独り言が出るくらい。 日本列島って東西ばかりではなく南北にも長~いのでありまして気温、空気感が全然違います。
取引先の遥かな遠い極北の地のフィンランドに、拙者出張を命じられ行ったことがあります。
北欧フィンランドでは乾燥している空気のせいで雪もサラサラとしていて、日本の湿っぽい雪と違い-10℃でもさほどの寒さでもありません。 サンタ郵便局のある北のロバミエミの方では雪もけっこう積りますが、日本ほどではありません。
日本の雪国の積雪は雪下ろしをしないと家を壊すほど、拙者の友人の家では男手がない為毎年25万円以上も手間賃を払って雪下ろしを頼む話を聞いたことがあります。 日本の湿った冷気は寒く感じて雪の質感もフィンランドとは全然違うんですね。所変われば物事がかわるものです。
スキーといえば日本はスラロームを指しますが、フィンランドでのスキーはクロスカントリーです。
北の隣国ノルウェー近くに行かないと山がないので山を滑り降りるスキーが流行りません、国土のほとんどが平ですから皆さん散歩がてらにクロカンです。 拙者フィンランドの指定工場のスタッフとクロカンを滑ったことがあるのですが、現地の人はクロカンスキーでかなりの急な上り坂をなんとスイスイと大股で滑って登って行くではありませんか、ビックリ度肝抜かれたことを思い出します。
普通滑るって上から下の方ではありませんか?
フィンランド国中の標識はフィンランド語とスウェーデン語が公用語で表記されておりますが、60歳前のほとんどの人達が英語を話せます。 私達単一民族で島国育ちの日本人とは違います、羨ましいですね。フィンランド語は特殊で英語と単語がまるで違い英語のかけらもありません。 日本企業でも欧米への事業拡大を考えて英語を社内公用語へ!と動きがありましたが様々な問題でどうにも広らないようです。
bb本社には北欧指定工場のスタッフが定期的なミーティングの為来社しますが、いつも英語をもっと勉強しておけばよかったと。 その都度拙者一念発起して英会話を勉強するのですが、悲しいかな常日頃使う機会がないものですから全く元どおり状態にであります。
フィンランドには素晴らしいところがたくさんあるのですが、その一つに”Everyman’s right”(自然享有権)というものがあるんです。 フィンランドでは森や丘、湖や川など自然の中を所有者の許可をとることなく自由に散策することが許されているそうです。
これって素晴らしいですよね。キノコやブルーベリーなど気兼ねすることなく取ることができ、お隣の森にいる牛よりも大きなヘラ鹿を追いかけ回しては鉄砲で撃つこともできるんです。
この概念は悠久の時間の流れとともに育まれ、広大で密な深い森があり人口の少ない国の不文律となったようです。 北欧フィンランドの風土や人の心が頑固なまで誠実で質実、暖かい気質に憧れる拙者であります。
ぼくとつして本物!北欧フィンランドのログハウスって世界の良品と拙者つくづくと思っています。
一年の内200晩もオーロラが現れるというフィンランドのラップランド地方、寒さに弱い拙者でもオーロラ観測は憧れます。
拙者飛行機の窓から見たことがあります。フィンランド政府観光局公式ホームページを眺めていると、bbログハウスの故郷、フィンランドへの想いが強くなります。北欧っていいです。
ちゅらるの営業日記【2016年02月22日】