EBIの建築探訪 – 秋
淳.EBIの設計室のわななき【2022年10月20日】
すっかり秋になり段々日没までの時間も早くなってきました。
地球の自転と公転、物理や天文を楽しく話したいものですが、北欧フィンランドなどでは、日本の緯度あたりと違って面白い現象がいっぱいあり人の営みが累々と繋がって現在に至る。面白いです。
日本のエリア気温は大分落ち着いてきまして、お客様からの問い合わせも大幅に、bbは嬉しいことに大忙しの毎日です。
海外部が為替のことで頭が痛いとこぼしていますがそんな中、先日EBIはお隣の群馬県へちょこっとお出かけしました。
建築確認申請、諸々の事前協議など関係各所への書類提出と懇談のため行ってきました。
今回ご紹介するのは群馬県富岡市にある「富岡市役所」です。
ごく普通の町中に現れる縦ルーバーが特徴的なこの建物は建築家の隈研吾が設計をした作品です。
外装には表と裏で素材の異なるアルミと木をハイブリッドにしたルーバーを使用し、それぞれ違った雰囲気を醸し出しています。屋根と屋根の間に通風、採光用の窓を設置するのは養蚕の街富岡に伝わる越屋根(切妻屋根の上についている小さい屋根)からヒントを得てデザインしてあります。
内観は壁や階段や吹き抜けの転落防止用のガラスの板に富岡市で生産された蚕の糸が使用してあります。
この建物は地域から様々なヒントを得てデザインされているのです。
地域密着型、材料だけの素材だけではなくその町伝統の建築様式まで取り入れられている点が素晴らしいですね。
まさに富岡製糸場の街にふさわしい建物になっています。
日本全国、気候や土地の構造、歴史的な背景から様々な建築様式があります。
根底には、太古の昔から先人たちは「その土地で快適な暮らしを送る」ことを求めた結果だと思います。
だからこそEBIは、行き着く先が、やっぱり「健康住宅ログハウス」なんだと確信しています。
公共施設だからといって使いやすさ合理性を追い求めるのは、やはりただの箱でしかなく個性を持たせることが地域の活性化、建築業界への起爆剤となるのだとあらためて納得しました。
EBIも個性派の自然派の現代北欧建築家を目指して精進していきます。
やっぱり!行き着くところはログハウスですね。
淳.EBIの設計室のわななき【2022年10月20日】