安藤忠雄に挑戦
淳.EBIの設計室のわななき【2017年11月17日】
秋の深まりのなか仕事の移動中の車からでしか紅葉を見られてないEBIであります。
完了検査など近年では住宅分譲地が多いのですが、時折山間部の検査立会で、ちらっと、ちょっとのぼーっと紅葉を眺めるしかありません。楽しむ生活。楽しむ仕事。楽しむ人生とは、そう言うものなのでしょうか。
ちょっとした事に気付きの喜びの関心と、感動するそんな毎日が送りたいと思いますが、なかなか出来そうでできません。建築家として蔵書を読み漁り古今の建築家の足跡を習うも確かに時間を忘れるほど楽しいのですが。やっぱり現場の感動が一番です。
先日オープンした東急那須リトリート。カリスマ師匠のカリDAIよりオープンしたらなかなか見られなくなるぞ!と怒鳴られあたふたと現場視察に行ってきました。現在、企画広報室チームで写真集作成らしいのですが、EBIもパチリ見てください。
それでは東急リゾートの八咫烏をご案内いたします。すごくいいです。
気づけば那須の紅葉も最高でした。是非観光にも那須へお越しください。
那須の現場も早々にして、建て込む仕事をやっつけにと会社へ戻ったところ、コピー機上の白い壁に何やらA4サイズのリーフレットを発見!
建築家 安藤忠雄の展覧会が開催中!。恐らくカリDAIが勉強しろとばかりに貼ったに違いない!
新国立美術館が開館して10周年の記念展示会らしいのです。それも挑戦と書いてあります。
「ムムム・・・・。」挑戦に感動!!
安藤忠雄らしいストイックな建築に対する思いが伝わってきます。
以前、古いブログを読み返していた際、師匠カリDAIが約10個前に新国立美術館のブログを書いていた事を思い出しました。
設計は今は亡くなってしまった黒川紀章。
そして、そう言えば最近、安藤忠雄を見かけないと思っていました。
新国立競技場の建設問題で久々な姿を見た以降また暫く見ない期間が続きました。
話しによると2度の大手術で癌と戦っていたらしいのです。
それも生存率数%のすい臓癌であったらしく、不屈の精神と挑戦する強い気持ちでのりきったのだと思い知らされ、改めて脱帽の思いでした。
元プロボクサーだった安藤忠雄は、今回の建築展で建築もボクシシングも一緒だと言っています。
何が一緒かと言うと、心と体、常にギリギリのところで戦うから同じだと言うのです。
厳しい眼差しがそれを象徴しています。ハンマーで殴られる思いでもありました。
1979年に住吉の長屋で日本建築学会賞を受賞し、一躍有名になった安藤忠雄。
その頃EBIは生まれていませんが。
大阪下町の長屋に挟まれ、雨の日は傘をささないとダイニングもトイレも2階寝室にも行けない作品です。
師匠カリDAIも、その昔住吉の長屋を訪れ、大阪下町の住宅街にひっそり佇むコンクリートの箱にとても大きな感動を覚えたと聞いた事がありました。EBI、あぁ自問自答 深~いんです。
当時も常識からはかけ離れた計画であり、当時批判の声もあったようです。
審査員長からの講評で、この賞は、建築を許可した建築主にささげたいとのコメントもあったくらい有名な作品です。
但し、そこには自然と共に生きる、自然の光を天からもたらすコンセプトが常識を超えました。凄すぎです。
何か見方は異なれど自然と共に生きるログハウスと一緒でないかとの感じました。
ログハウスは快適ですが・・・今回の展覧会では屋外展示であの光の教会も体験できるとの事です。
自然の光は建築の重要な要素であり、それをコンクリートの中に型取りした、これぞANDO建築、これぞ教会という作品です。
EBIも非常に行ってみたい、時間をつくって妻と子を置いてでも行くしかないと思っています。
昔、bbもログハウス屋根のTOPの装飾ピースに北欧の根源とも言うべき十字架のエンブレムを採用していました。
弊社会長の建築造形への思いも半端なく、ズシンとくる一発が時折あるのですが、いいのです、天まで届きそうなと思うような高い志が重要です。
EBIも挑戦して行きたいと思います。12月18日まで開催しております。
是非足を運んで見てください。
http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/
作図依頼がたまりません様に!
淳.EBIの設計室のわななき【2017年11月17日】