木の特性
淳.EBIの設計室のわななき【2017年12月15日】
2017年も終わりを迎えようとしています。今年一年大変お世話になりました。
振り返るには少し早い…というか振り返る暇が無いほど毎日の忙しさに追われるEBIです。
地元のJリーグクラブの栃木SCが無事J2に昇格することが決定、内心ほっと一安心。
栃木SCは終盤に勝負弱さが目立っていたイメージでしたが今年は何とか踏ん張って昇格を決めたので、やはり重要なのは!メンタルなのかなーと感じました!
今年も残りわずかですが、栃木SCの選手達に負けない位の強いメンタルで自分も頑張ります!
よく考えてみればそうなんですね。何事も。
ビックボックス一級建築設計事務所ではインターンシップとして新たな若手設計メンバーが2名参画することになりました。
毎朝時間を作りログハウスの特徴などについて講習をしているのですが、特に二人が驚いていた「木の特性」について今回はお話しします。
ログハウスは、木の塊の建物です。太古のむかしから木を切り倒し、井桁に組んで人類は棲家を作ってきました。
bbの取り扱う北欧フィンランドあたりからロシアも当然ヨーロッパ全域、民家や教会までログハウスでありました。
マテリアルの「木」が人に対してもたらす効果が実にたくさんあり、現在は様々なデータが集計されています。
●寝つきが早く、ぐっすり眠れる。
まったく木を使用していない部屋よりも、全体的に木を使用した部屋の方が効率のよい睡眠がとれます。
木を使用しない場合の平均睡眠効率が85%に対して、木を多く取り入れた部屋だと93%と8%近く上昇するんです。
眠っているときは、木に触れたり観たりはしないので恐らく木の香りがリラックスできる効果などと科学的に証明されています。
近年では、学力低下など問題視されていましたが効率の良い睡眠を取ることによって学力も向上するという記事も読んだこともあります。
●暖かい木の幼稚園だと子供が活発になる。
近年では学力だけでなく、運動不足の子供が増えてきているという事も問題視されています。
肥満傾向の子供は30年前に比べると1.5倍にもなるんだとか…運動不足の原因は住環境によるところが大きく、特に日中を過ごす幼稚園の環境は子供の活動に大きく影響します。
単純に、コンクリート+床板と無垢材の床板で園児たちの一日あたりの歩数を比較すると無垢材の床板のが1.5倍近くも多いそうです。
無垢の床板なんかは断熱性も高く、弾力性も高いことから下半身への負担も軽くなり子供たちの運動量に影響しているようです。
実際、弊社で施工させて頂いた「森の子保育園様」は大人気で、定員が間に合わず2棟目3棟目と増築するほどです。
bbがつくる幾つもの学校建築で証明されています。
●健康寿命が伸びる。
木はとても断熱性が高く、ログなら尚高いです。
断熱性が高いことは健康的な暮らしをするには欠かせない条件の一つになります。
高断熱の家は高血圧や入浴時の心臓への負担を大きく減らすことができるのです。
また、木はとても調湿性が高く湿度が安定することによって、暖かいエアコンで室温を上げ過ぎずにすむため床や壁が乾燥しづらく、高齢者の健康を害する口腔衛生環境をよくすることにもつながります。
実際に健康のためにいい家は、高断熱であり木の内装なのです。
こうやって見ていくと、木が人にもたらす影響は絶大ですよね。
新・国立競技場の流れを見ていると時代は木を多く取り入れていく方向に向かっていますし、EBIも新人教育の建築の講義をしながら木の内装の部屋が欲しいなーなんて感じていました。
犬達もプラスチックの犬小屋よりもログハウスの残材の木で作った「木の犬小屋」は大変喜ぶという話を何度も聞いております。
ではEBIラストスパートです。
淳.EBIの設計室のわななき【2017年12月15日】