3.11 あれから7年
淳.EBIの設計室のわななき【2018年03月19日】
早いもので骨まで凍りつくような、あの惨劇から7年が経ちました。
当時のEBIはまだ建築を学ぶ初々しい学生でありました。
講義での設計の課題の準備中に突然の静かな横揺れから始まり、凄まじい地鳴りと共に突然大きな揺れが襲ってきました。
激しい揺れに思わず屋外に飛び出て難を逃れようとしたEBIですが、天地が波打ちひっくり返るかと思うくらいの大地震であの日の記憶は今でも鮮明に残っています。
建築家の実体験として貴重な体験でした。
地震から数年、EBIがbbに入社して間もなく、福島へ出張したちょうど3月11日。役場のスピーカーから2:46に、サイレンが鳴り響きました。
黙祷を捧げたのですが、福島にいた事もあって感慨深くサイレンの音と同時に心に耐え難い痛みを感じました。
今復興はどこまで進んだのか、弊社も社長はじめ会社あげて建物を寄贈したり、物品の支援活動をしたのですが、未だに被災地を思い復興の為に支援活動を続けている人達が大勢います。
震災当初からは多くの復興が進み仮設住宅も減り、高台へ移転した復興住宅が建築され新しい生活を送る人も出てきました。但し、実際に津波が押し寄せた場所に行くとその傷跡はところどころに残っていて心に痛みを感じます。
そんな被災地の一つ岩手県は釜石の北に位置する大槌町におおつちコミュニティプレイスを開催し親子が一緒に情報交流できるカフェが町の認可を終えて、装いも新たにログハウスで運営する事が決まりました。
このログハウスは、復興支援の為に遠路東京より支援し続けた女性が無償で提供したログハウスです。
被災地に何とか役に立ちたい思いがこのログハウスには込められています。
この場所は実は沿岸からあまり離れておらず、津波に飲まれた場所です。
近くには、今だ仮設のプレハブ店舗商店街も残っています。
少しずつ家は建ち並び出しましたが、まだまだ復興は始まったばかり。
若い世代と地元の人達をつなぐ架け橋になる事を心から願うEBIでありました。
ナチュラルで地震に強いログハウス、皆が集まる憩いのカフェになる事を期待しております。
施設の名前は「Flower Canvas」。素敵な花が咲き乱れるカフェスペースが出来るとの事、今からとても楽しみです。
皆さんも是非、足をお運びください。
淳.EBIの設計室のわななき【2018年03月19日】