「大谷石」で日本遺産
淳.EBIの設計室のわななき【2019年06月18日】
早いもので今年も折り返し、と同時に会社事ですが決算が終わり希望の新年度が始まりました。
光陰矢の如し、また年をとってしまう不安に襲われ始めているEBIでございます。
ログハウスの建築に限らず建築には建築確認申請という許認可を通常取るわけですが、厳し~い民間検査機関へ提出し打合せを行います。
宇都宮の生活が当たり前の毎日で特に疑問を感じる事もありませんが、代理店の方を現場に案内すると灯台もと暗しなんです。他県では見慣れない風景との事で驚かれます。
それは弊社bbの古民家ログハウスのヤタガラスで標準仕様のお馴染の実に風情のある「大谷石」です。
県内の農家の蔵や家を囲む塀がほとんど「大谷石」造りで、皆さんに珍しく驚かされるようです。
更には、建築家フランクロイドライトが建築した帝国ホテルや建築家隈研吾さんが設計した高根沢町のちょッ蔵広場はじめ多くの建築シーンで「大谷石」がみられる有名な石なのであります。
市内でも教会建築や蔵のカフェも「大谷石」作りがたくさんあります。
最近では「大谷石」の伝統文化や良さが評価され日本遺産に認定されました。
宇都宮市のはずれにある大谷地区の地下「大谷石」採掘場は、建築家安藤忠雄も計画案を提出した事もある魅力ある造形空間が可能です。
写真は、宇都宮市内にある有名な松ヶ峰教会です。
近代ロマネスク様式を基調にした建築が特徴のカトリック教会で、国の登録有形文化財にも指定されています。
聖堂の中は厳かな雰囲気が漂い、バロック様式のパイプオルガンの音色が美しく響きます。
教会内部や敷地内も「大谷石」のディティールが素敵、見学も可能です。
EBIも細かい装飾やディテールが気になりパチリ!パチリ!
我が宇都宮市の誇りカトリック松が峰教会の聖堂は、上智大学1号館を設計したスイス人の建築家マックス・ヒンデル(1887-1963年)によって設計され、昭和7(1932)年に竣工。
日本では数少ない双塔を持った教会建築となっています。
2階にある聖堂の内外壁に用いられている大谷石は、旧帝国ホテルに用いられた場所と同じ大谷の採石場から切り出されたものに、石工職人によりさまざまな意匠が施されています。
まさに匠の技なんです。
EBIに限らずBIGBOX一級建築設計事務所のスタッフ全員が最近なんですが、大谷石は最高のテクスチャーだ~ぁ!とログハウスに限らずbbの建築全てに取り入れる事を日々考えています。
まあ、それほどのいい味の「大谷石」なんですね。
bbは栃木県に本拠がある会社です。
栃木は宇都宮「大谷石」の魅力をどんどん発信したいと思います。
長きにわたり建ち続ける建築に「大谷石」を取り入れ良さを拡大知らしめたいと、県人以前の建築家として表現して行きたい思います。
bbの最新情報が満載のビーぺが電子版で復活しました。
その中でも大谷石特集をお知らせしますね。乞うご期待!
淳.EBIの設計室のわななき【2019年06月18日】