夜のログハウス
監督銀吉の弱心・現場日記【2019年11月15日】
全国のbbログハウスの建築現場で、お約束の引き渡し日の直前は大忙しで、気付けば夜中なんて事もよくあるのです。
現場監督の立場であれば現場の全責任で当然気合が入り苦でも何でもありません、当然のことであります。
明け方近くまで照明を付けている事もあって、ふとした瞬間に照明に優しく照らされたログ壁がやけに温かく感じて癒されたりします。
ログハウスってこの雰囲気本当に大好きです。
無垢の木の塊フィンランドの高級パイン材に電球色の光を当てると ほのぼのと温かみを感じるのは何故なんでしょうね。
日の出とともにあるいはタイマツなどの炎の明かりで活動していた太古の人間からの刷り込まれた本能なのでしょうか。
現在では全ての照明は、ほぼLED化されていますが、青白い蛍光色とオレンジ色の電球色を選択する事が出来ますが、もちろんオレンジ色の電球色の方がログハウスにはピッタリ合っていてビックボックスでは、標準的に電球色をbbのスタンダードとして採用しています。
これ暖かい空間を創るには、超~ポイントですね!
人間が健康的な生活を送るには睡眠の質を高める事が重要だという事は良く知られていますが夜遅くまで蛍光色を見過ぎると、睡眠を促すホルモンの一種でメラトニンが脳から分泌されず寝つきが悪くなり身体に良くありません。
そういった意味でも、ログハウスの温かい光は、質の高い睡眠の助けにもなります。
出展:パナソニック
色温度の数値は「単位 ケルビン(K)」で表し色温度の数値が低いほど暖色系になり数値が高いほど青白い寒色系のクールな照明になります。
部屋の使用目的に合わせて色温度を使い分ける事で、夜間にも使いやすく雰囲気の良いログハウスを造る事が出来ます。
細かな作業をする場合や、飲食店の厨房や事務所には、蛍光色の青白い光の方が向いているようですが、出来れば電球色で統一したいもので、あの電灯色の雰囲気が良いんですよね~!
こんな雰囲気の中でお酒を飲めたら最高です。
20年も以前の昔になりますが bbは社員旅行でバリ島に行ったことがあります。
夜デンパサール空港に着いてホテルへの夜道は当時砂利道で道中に民家の電灯色の光が赤々と、その明かりが何とも印象的で心にしみた風景だった。という話を聞いたことがあります。そして現在は砂利道がアスファルト道路に、LEDや青白い蛍光灯が目に突き刺さると聞いています。何ともいやはやなお話ですね。
明るさ、色温度、物の色の見え方、光源のまぶしさ、光の広がり方などなど、照明を計画する場合いくつかのポイントが有るので、こだわってみてはいかがでしょうかと言いたい所ですが、お客様がこれを検討し始めると種類がありすぎて、本当に頭が痛くなってきて質の高い睡眠がとれなくなってしまうので、ビックボックスの設計に任せて、ほどほどにされるのが良いのかもしれないですね。
住宅や商業施設の場合でも、予算の都合で外灯の数を減らされるケースが有るのですが、がっかりな結果になったりしますので、適度に屋外に照明を配置すると建物も映えてすんばらしいログハウスになるので外構の照明の予算もしっかり確保していただけると雰囲気もだいぶ変わります。
シャンデリア的な高額な照明は必要ありません、とことんシンプルでむしろ大正時代のようなカサ無しの裸電球で統一したいものです。
監督銀吉の弱心・現場日記【2019年11月15日】