ウッドシェイク屋根貼り
監督銀吉の弱心・現場日記【2020年02月06日】
アメリカやカナダでは、非常に一般的に使われているウエスタンレッドシダーの木端、縦割り板材にした屋根材に挑戦です。
日本には檜皮葺や檜など木を薄く削た経木、昔は饅頭や天ぷらなどを包む紙状の経木があり、神社などの屋根で経木を数ミリ厚くした薄い屋根材を竹釘で貼り重ねてゆく屋根などありましたが、ナタで縦割りにしたウッドシェイクは日本で見る事はほぼ無いと思います。
仮にあったとしてもパネル整形されたそれ風に見える偽物がほとんどです。
ウエスタンレッドシダーはカナダからアメリカに分布していて、殺菌力と防虫性能成分による防腐効果が高く水に対して非常に強いので針葉樹の中では高い耐久性をもっています。
高さは60m以上、幹の太さは2m以上になる大木です。トムソーヤの小屋の屋根を思い出して下さい、いいですよね。
今回は、本場カナダの生産者より、本物のレッドシダーで作られたウッドシェイクを直輸入してみました。
普段から海外製ログハウスやパネルハウス、その他製品を直輸入販売しているビックボックスなら海外製品を直輸入するのは当たり前なのですが、やっぱりとことん気に入ったマテリアルを使うことはクオリティーに直結ですね。
国内の商社経由で入手すると価格的にも相当高くなってしまうので、やっぱり直輸入は価格をグッと押さえる事が出来てお客様に喜ばれます。
日本の台風や豪雪など、防水性と耐久性抜群の下地シートを使い完全に雨水を遮断してしまうので、まったく心配いりません。
防火性能に関しても、飛び火認定を受けている物になるので一般的なルーフィング系屋根材と変わらず使用する事が出来ます。
屋根材が木製なので、遮熱性断熱性にも優れています。
雨の音も全く気にならない遮音性もありますね。
良い素材は結果良いこと尽くめになるのです。
最初木製の屋根を使う!と聞いた時は、え!何!かやぶき屋根!とほほっ!
驚きを隠せませんでしたが、実際施工してみればわかります。
施工をバッチリ行えば、雨漏りの心配は全くありませんし、ビックボックスの古民家シリーズログハウスに新たな変化形が生まれました。
お客様も初めは えっっ!と思われたようですが、このこだわりの屋根材は本当によく似合います。
施工当初は、レッドシダーの色鮮やかなオレンジ色ですが日が経つにつれて、経年変化で落ち着いたグレーになっていきます。
その素敵な変化も楽しみです。
数年後にはもっと更に格好いい風雅な侘び寂び アンティークへ変化していきます。
うっとり間違いなし!
北欧風ログハウスにも意匠面でベストマッチする屋根材なので是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
銀吉自慢の屋根の巻。
監督銀吉の弱心・現場日記【2020年02月06日】