日本の誇る日光市
淳.EBIの設計室のわななき【2022年07月21日】
先日、現場確認及び役所へ協議のためEBIは世界遺産の日光東照宮や輪王寺のある日光市に行ってきました。日光市役所は平成29年から新庁舎の建設が始まり平成31年に完成した非常に新しい庁舎です。
どこの役所へ行っても、これも職業病なのでしょうか。
「この役所のデザインはどうなっているんだ?ディテールは?動線計画は?」隅から隅まで気になって見てしまう建築家EBIでございます。
インパクトのある大きくせり出した庇の天井やエントランスに地元日光産の木材を利用しています。
日光の自然や歴史、世界遺産、観光資源などの表現により、「日光を感じ、日光をアピールする」新庁舎という事で色合いも周辺環境に合っていて実にマッチングでGOOD!
やはり木を使った庁舎は心が落ち着く、人間本来のナチュラルな感性が蘇るような感覚があります。
働いている方、訪れている方の表情も、とても幸せそうに見えるのはEBIだけではないと思います。
高低差の処理などユニバーサルデザインはもちろんの事、初めて来庁した人でも一目見ればわかるようなエントランスのデザインも非常に参考になります。
この屋根を支えている2連の柱なのですが皆様何か気づくでしょうか?
実はこれ、ただの柱という事で無く細い柱の方は雨樋の役目も合わせているのです。
こうすることによって雨樋が無いようなスッキリかつスタイリッシュなデザインにすることができます。
内観は光が抜けるような開放的な空間で、ここにも天井には日光産木材を利用しています。
ルーバー上に木材を設置し、照明が目立ちにくく木の温もりが感じられます。
モニターのある壁には大谷石が貼られているのですが、凹凸上になっていて立体感があり工夫がされています。石は貼り方一つで全然印象が変わるのが面白いところです。
外に出てグルっと一周してみると基礎にも工夫が!
▲上の写真はアンティークの木材が貼られているようなデザインですが、これ実はコンクリートなんです。
通常基礎は打ちっぱなしで、無機質のコンクリートになるのが普通なのですがさすが日本の誇る日光市です。ここも妥協せず自然素材を!ということでコンクリートに木のテクスチャーを取り入れています。
EBIも自宅を建てるなら…なんて思ってしまうほど非常に参考になる庁舎でした。
そういえば師匠カリDAIの作品の中にも基礎にこだわりがあり、デザインしていたのを思い出しました。
基礎であってもこだわれ!普通にとらわれるな!トコトンやるんだ!考えるんだ!
bb設計はどんな細部にもこだわりますので是非無理難題お申し付けください。
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淳.EBIの設計室のわななき【2022年07月21日】