地盤の違いを考えて
監督銀吉の弱心・現場日記【2016年08月28日】
地盤が肝心、基礎が肝心、建築を行う際には必ず地盤調査を行い地盤の強度を確認して基礎工事に入ります。
強度だけを考えれば粘土層や礫層、はたまた岩盤など強度そのものがでていれば問題は無く、bbの日ごろの現場はそれほど深刻なこともありません。 地盤強度に合わせた優良基礎工事でいつも難なく診断施工のレベルはパーフェクトであります。
先日、軽井沢での調査の後、基礎の地盤を掘り下げる床堀の際に軽石と、黒土のきれいな層を見て改めて自然の面白さを感じました。 遥かなる地球、日本列島の地盤に大いなるロマンを感じ楽しく面白いですね。
たぶん上の軽石の層は天明噴火(1783)の頃、下の層は天仁噴火(1108)のものか間の黒土は700年位で堆積したものなのか・・・ 下の層はそれ以前の黒土と考えると普段土に穴を掘ってでてきた部分が何年前の層かなんて考えてことも無かったのですが (普段そこまで必要ないですけど・・)木の年輪と同じく考えたら結構壮大な気がします。
この不思議を肴にして眺めながらビールを3本くらい飲めそうです。
銀吉が今までに行った現場をあちこち考え思い出すと、有名な顕著な例では伊豆大島の体積した地層が隆起で出ているところや、 岩山だけどよく見ると横に溝が入って薄く割れるような地層など、ちょっと見ただけでも興味を引く地層がたくさんありました!
ちなみに横に割れている岩山は銀吉もたまに現場の野趣溢れる造作風呂、玄関のたたきなどに使っている鉄平石の原石です! そうです知る人ぞ知る諏訪鉄平の産地の近くです。
八ヶ岳の噴火の際の溶岩は粘りがあってゆっくり噴出してきたのでそれが固まって出来たのですが、 他にもプレートの沈みの影響で高圧低温(といっても2~300度みたいですけど)で出来た鉄平石があったりと大変面白いですね!
栃木県宇都宮市が産地で有名な大谷石、旧帝国ホテルでも使用され、遠方の関西方面でもちょっと昔の分譲地では区画の仕切りに使われていたりして、 火に強く加工がしやすい、水にも強いなど用途によって様々な使われ方をしているのを見ると先人の知恵を感じたりします。 土も石も建築には大きく係っているものなんです。
大げさに言いますと地球万歳、感心感心の銀吉っす。
夏バテ気味の銀吉 台風にもうんざり、現場の行程が狂い日程調整がつらい。
監督銀吉の弱心・現場日記【2016年08月28日】