EBIの建築探訪-夏
淳.EBIの設計室のわななき【2023年09月01日】
連日猛暑が続いておりますが、全国のログハウスファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
なでしこジャパンは惜しくもスウェーデンに負けてしまいベスト8突破とは行きませんでしたが、素晴らしい試合の数々を世界中に見せてくれました。
なでしこジャパンの皆様ありがとうございました。4年後は優勝目指し、頑張ってください!
EBIも精一杯応援しております。
さてサッカーつながりですが、EBIはお盆中にサッカー王国である静岡県へ行って参りました。
EBIの建築探訪、今回は静岡県富士山世界遺産センターについて取り上げます。
この施設は、富士山の信仰の歴史をはじめ、富士山の生態系を展示している学習施設です。
設計は紙管、コンテナなどを利用した建築と仮設住宅などの災害支援活動で有名な坂茂氏の設計です。
外観の静岡県産のヒノキを使用した格子の逆さ富士が特徴で、建物正面の富士山の湧き水を引いた水盤に正富士が映しだされます。
センターから徒歩数分の場所には、全国の浅間神社の総本宮「富士山本宮浅間大社」があるそのつながりから、敷地内に巨大な鳥居が設置しておりそこから眺める富士山の迫力はすさまじいです。
外観の逆さ富士は飾りではなく展示棟になっており、登山を疑似体験できるような螺旋状の構造になっています。
内装は非常にモダンな造りになっており格子とのバランスが絶妙でスロープをのっぼていくとスクリーンに映し出される富士山の景色が変わっていき時折登山客の影もスクリーンに映し出され一緒に登山しているような感覚に。
非常に面白いです。
各階層には富士山信仰の歴史、生息している動植物の標本が展示されています。
EBIが特に気になったのは、壁一面に描かれた富士山。
断面には地層が床には標高線が描かれており富士山のスケールの大きさを実感できます。
最上階は展望デッキになっており実際に富士山を見る事が出来ます。
EBIが行ったときはあいにく雲がかかっており見れませんでしたが、この富士山の登山を疑似体験した後に本物の富士山を眺望できるこのアプローチには脱帽です。
さらにベンチは外観と同じ逆さ富士でフローリングに映ると正富士になるところがまたこだわりを感じます。
屋上には富士山の大沢崩れから採取した石を敷いており、館内のいたるところで富士山を感じる事が出来ます。
博物館や地域に密着した施設などは堅苦しい雰囲気がありますが、富士山世界遺産センターは随所に遊び心があり富士山の魅力を見るだけではなく肌で感じる事が出来る素晴らしい施設でした。
EBIはこれからも全国各地の名建築を訪れていきたいと思います。
淳.EBIの設計室のわななき【2023年09月01日】