EBIの建築探訪-森美術館編
淳.EBIの設計室のわななき【2024年04月22日】
全国のログハウスファンの皆様いかがお過ごしでしょうか?
季節は春ですが、気温は温かいというより暑い気がするEBIでございます。
いよいよ省エネ法改正が1年を切りまして、設計部ではあれやこれやと準備を進めております。
そんな時に旧友から、森美術館で面白そうな展覧会がやっているとから行こうと誘われEBIは森美術館へと行って参りました。
EBIが訪れたのは森美術館開館20周年記念展である「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」という展覧会です。
残念ながら、先月末で記念展は終了してしまいました。
国内外から34名のアーティストの様々な作品が100点、環境問題を痛烈に批判している作品からこれからの地球の未来について問いかけている作品などが展示されていました。
作品以外にも環境に配慮した展示デザインが特徴的で、前回の展覧会の展示壁とパネルを再利用したものや世界初の100%再利用可能な石膏ボードが使用されていたりと廃棄物の削減を図っています。
こちらがその再利用した壁になります。
決して手抜き工事ではなく、きちんと規則性がある貼り方になってなっているので一種の芸術作品のようでした。
適当に貼っていっただけでは、決してこのような絶妙なバランスにはなりません。
作品ばかりに目が行きがちでしたが、こういう細かい所にも芸術、デザインのこだわりを感じます。
お次はこちら、アサドラザ氏の作品「木漏れ日」です。
長年故障していた森美術館の天窓のロールスクリーンを修理した際に、組み上げられた足場とその空間が作品になっています。
展示室の照明は消されており、作品名でもある木漏れ日によって室内が照らされるという、演劇的な作品になっています。
足場自体は、展覧会終了後に建材として再利用されるみたいです。
組み立ててから解体した後も作品として組み込まれているのがとてもレベルが高かったです。
初めてこのような展覧会に訪れましたが、地球の未来について考えさせらる素晴らしい展覧会でした。
建設業はCO2排出量は日本全体の20%余りを占めており、カーボンニュートラルの対策が急務になっています。
我々bbで建てているログハウスは木材を他の住宅に比べ高い割合で使用しています。
一見環境に良くないように見えますが、ログハウス特有の優れた調湿性能、断熱性能による光熱費の節約やメンテンナンスをしっかり行えば何十年と住み続けられることを踏まえると、一般の住宅よりもはるかにエコロジーだとEBIは思います。
近い将来環境に良い建物としてログハウスを選ぶことができるように、ログハウスの快適さが多くの人に伝えられるようにbb一同一枚岩になり奮闘してまいります。
淳.EBIの設計室のわななき【2024年04月22日】