EBIの建築探訪 茨城編
淳.EBIの設計室のわななき【2024年07月23日】
先日地元栃木の中禅寺湖に家族と出かけたとき、今年は雨と雪があまり降らなかったせいで湖の水がほとんどなく9月頃までスワンボートに乗れないという大変残念な出来事がありましたEBIでございます。
いつになるかはわかりませんが再チャレンジしたいものです。
さてサマーシーズンも到来しBIGBOX本社がある栃木では梅雨を通り越して夏が来たと思うくらい暑い日が続いております。
天気は快晴、ピーカンとまではいきませんが絶好の建築探訪日和です。
今回のEBIが足を運んだのはお隣茨城県は古河市の「古河公方公園」にある建築界の巨匠の作品です。
まず一つ目は、島根県芸術文化センターグラントワを設計したことでも有名な、内藤廣氏の作品でこの公園の管理棟になります。
トイレや施設の管理室が備わっている建物ですが、この管理棟は公園の入口として、来る人が必ず通って公園に入る様になっています。
建物には小川が流れていて建物に人を引き寄せるような感覚にもなりました。
気温も小川のせいか涼しく過ごしやすい憩いのスペースになっています。
建物の中央は柱のみの空間で公園の景色が一望できます。
公園の管理棟というのは大体が殺風景で施設を管理するだけの建物の印象が強いですが、この管理棟は公園の景色を提供する市民の憩いの場、訪れる人たちを迎えるゲートとしての役割もあるのです。
意外とありそうでない川を建物の一部に取り込んだ建物はまさに夏にピッタリです。
続いてはこちらの建物、建築ユニットSANAAでも有名な妹島和世氏が設計した飲食施設「ジェラテリア」です。
妹島氏は茨城県出身で、茨城県内には氏の作品が他にも沢山あるのですがそれはまた別の機会にご紹介します。
さてこちらの建物、竣工は何と1998年と思ったよりもかなり年月が経っていることに驚きました。
しかし良いデザインとは決して色あせないもので、古臭さを一切感じさせない妹島氏のデザイン力の高さに感服です。
建物はガラス張りになっているので、管理棟同様景色を一望できるようになっていますが、外観は管理棟は切妻屋根で外壁はこげ茶、ジェラテリアは陸屋根で色は白と対照的になっていて、お互いの存在感をより一層引き立ています。
今回ご紹介した古賀公方公園には他にも見どころが沢山あるので是非皆さんも訪れてみてください。
淳.EBIの設計室のわななき【2024年07月23日】