パリの取り組み
淳.EBIの設計室のわななき【2024年08月01日】
我が家の子供達の夏休みが始まりました。
先日、家庭菜園で育てていたジャガイモを収穫しようとしたのですが、暑くて子供たちは直ぐに家に戻ってまい結局1人で全部収穫したEBIです。
夏が暑いのは当たり前ですが、ここまで暑いと地球温暖化が進んでいるのかなと考えてしまいます。
そのためカーボンニュートラルが必要になり省エネ基準適合が義務付けられたのだと、暑さで省エネ基準を思い出します。
そんな今夏ですが、やっぱり「パリオリンピック」の話題に触れないわけにはいきません。
口絵に使用したのはフランスのセーヌ川、今大会の開会式が行われた場所になり、スタジアム外で行われるのは夏季競技では史上初になるそうで、パリ市長が水質改善のアピールで泳いでいましたね。
今回のオリンピックはパリの街全体が競技会場となり、「スポーツを街のなかに」をテーマに掲げた大会になるということで少し調べてみました。
まずパリオリンピックの会場を調べてみるとヴェルサイユ宮殿が載っていて驚きました。
宮殿内の鏡の回廊は第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約を調印した場所として有名ですよね。
さらにはエッフェル塔のお膝元であるシャン・ド・マルス公園に仮設される会場のエッフェル塔スタジアム。
オリンピック後には解体して公園は以前と同じように存在し続けます。
また、パリ市庁舎では陸上の長距離種目のスタートする会場となっています。
ほかにも「グラン・パレ」や「アンヴァリッド」と様々な歴史的建造物で競技が行われます。
競技が行われる会場について調べれば、よりオリンピックを楽しめるかもしれません。
会場コンセプトには全ての会場がアスリートや観客、視聴者にとって壮観で見ごたえのある舞台になることを約束するとあり、今までとは違う舞台で行われるので競技だけに注目するのでは勿体無いですね。
今回はサステナブルな取り組みとして、競技施設の95%を既存または仮設建物の利用とありまして、競技施設の建設を抑えて環境負荷を減らし、選手村の建設には木材を使用するなどしています。
選手村は100%再生可能エネルギーで運営し、食物も持続可能なものに、屋上の太陽光パネルは地域の電力需要を満たすことに役立つように、と。
他にも競技施設の85%は選手村から30分で移動可能で、移動にはゼロエミッション車(走行時の排出ガスがゼロ)の使用や市内競技場へのペットボトル持ち込み禁止、マラソンの給水カップは再利用可能なものを使用などと、2012年のロンドンオリンピック時の二酸化炭素排出量の55%削減を目標にしているそうです。
オリンピックは規模の大きい大会だからこそ環境問題の対応が必要となり、私たちも考え方を変えていかなくてはならないと感じます。
EBI達設計部も来年の省エネ基準適合に向け、気を引き締めなければ。
ここまで今大会の取り組みについて話してきましたが、良い意味で今までとは違った大会になればと期待しています。
そして、選手たちの活躍にも期待しています。
皆さんも競技と歴史的建築物、環境への取り組みに目を向けて一緒に楽しんでいきましょう。
淳.EBIの設計室のわななき【2024年08月01日】