避暑地を訪れて
淳.EBIの設計室のわななき【2024年08月28日】
パリオリンピックが終了しました、歴代最多のメダル数でEBIも毎日燃えていました。
次は4年後、ロサンゼルスは今回以上に時差の影響で観戦が厳しくなりそうですが今から楽しみです。
オリンピックに続き、夏も終わりに近づいていますがまだまだ暑い日が続いています。
そんな中EBIは涼しい場所を求めて栃木県の那須にある美術館、図書館に行って参りました。
まず紹介するのは、日本一の規模を誇るといわれている那須ステンドグラス美術館です。
この美術館は、イギリスのコッツウォルズ地方にある貴族の館「マナーハウス」をモチーフに建物の資材、工法まですべて本物にこだわって建てられたそうです。
はちみつ色の黄色い石「ライムストーン」で造られた建物は、重心が低く、レトロを感じられました。
静かな自然に囲まれているその空間は、まるで海外に来たような穏やかな雰囲気があり、外から見るだけでも楽しめます。
館内は、きれいなステンドグラスでできた展示物が多くあり、中でも様々な色、模様、形をしたランプはとてもきれいで温かく、穏やかな気持ちになりました。
また、1時間毎に行われていたパイプオルガンの演奏は、初めて聴きましたがきれいな音色が響き渡っていて癒されました。
次に紹介するのは、那須塩原市図書館「みるる」です。
この図書館は、那須塩原市のアイデンティティである「森」を表現し、市民のための交流拠点、地域活性化を目指して建設されたそうです。
複雑な形をした屋根のラインは、「森の下で本を読む」をコンセプトに森の葉の下端のラインを表現し、木漏れ日は天窓を用いて表しているそうで、外から見た時に壁との納まりが複雑ですごく圧倒されました。
館内は天井がとても印象的で、一階の粗々しくも整頓されたスケルトン天井は圧迫感がなく開放感があり、二階は一階とは違い木のルーバーが幾何学的な天井を生み出しており、天窓から差し込む光が明るく、暖かさを感じました。
天井が違うことで、一階と二階で空間の雰囲気ががらりと変わって全く違っていたところが面白いと感じました。
また、建物内は壁ではなく格子状に穴の空いた高い本棚で空間が仕切られていて開放感があり、館内に点在する大きな言葉の彫刻(アフォリズム)はとても印象的でした。
今回訪れた場所は、イギリスのレトロな建物、近代的な建物も好きですけど歴史のある建築に触れるのはとても刺激になります。
また、内装にもこだわって造られている所がすごく魅力的で時間を忘れるくらいゆっくり過ごすことができました。
まだまだ暑い日が続くと思います。
館内はどちらも涼しく居心地が良かったのでこの暑い夏に皆さんもぜひ足を運んでみてください。
淳.EBIの設計室のわななき【2024年08月28日】