世界最大級の木造建築物
淳.EBIの設計室のわななき【2025年02月13日】
今年も早くも1か月が経ち、節分の時期を迎えました。
先日我が家では、今年一年の「無病息災」を願い豆まきをし、家族皆で同じ方向を向いて恵方巻を食べました。
立春を迎えましたが、まだまだ寒く暖かな日々が待ち遠しいです。
さて、昨年はパリオリンピックが開催され、日本だけでなく世界全体が大きな盛り上がりを見せました。
今年日本では大きなイベントとして2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催されます。
2005年以来、約20年ぶりの日本での開催です。
開催まで2か月を切る中、次々と博覧会に関する情報がニュースで取り上げられており、公開されてきております。
今回は、約2年前から施工が始まった日本国際博覧会のシンボルである「大屋根リング」について気になったのでご紹介致します。
この建築物「大屋根リング」は、万博の理念である「多様でありながら、ひとつ」を視覚的に表現するために円(丸)という形状で設計されたそうです。
円(丸)にすることで世界中の人々が集まっている、つながっている感じがして万博の理念にピッタリですね。
この建物の特徴は2つあります。
1つ目は、世界最大級の木造建築物であるということです。
高さがリングの内側から外側に向かって高くできているそうですが、1番高い所で20mあります。
万博会場はもちろん、大阪の街並みや一帯に広がる海を一望できる程の高さで、きれいな景色が観れるのではないかと期待が膨らみます。
また、直径が615mの円でできており、一周すると2㎞あるそうです。
2㎞は徒歩で歩くと2~30分かかるそうで、きれいな景色を観ながら散歩を楽しめそうですね。
2つ目は、日本の木造建築物の伝統的構法、貫接合で造られているということです。
貫構法とは、穴が開いた垂直材(柱や束)に通し貫という木材を通して格子状に組み立てて固定させる工法です。
伝統的な貫接合に現代の工法を加えることで、安全性を高め、剛性と耐力を確保できるようにしているそうです。
さらに、このリングの建設は3つのゼネコンが担当し、一つのリングにしています。
各ゼネコンでそれぞれ違った技術、接合を用いて建設しているため、違いを楽しめるのも魅力の一つです。
日本国際博覧会開催まで残り2か月を切りました。
街中ではよく、日本国際博覧会の開催を記念してデザインされたナンバープレートを取り付けた車をよく見かけます。
これから様々な情報が公開され、さらに大きな盛り上がりをみせることと思います。
まずは準備が整って、無事に開催の日を迎えることを願い、楽しみにしております。
淳.EBIの設計室のわななき【2025年02月13日】
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